坐禅会

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これ、観月橋の指月山月橋院というお寺にあった^^

ここは宇治川河畔にあるお寺
指月、とは四月 
つまり空の月、川の月、池の月、盃の月
四つの月を一度に観ることができる場所。豊臣秀吉も愛でた月見の名所です。

以前からこのお寺の前を通る度に
  『坐禅会 第2、4土曜日 午前9時より』 と門の横に書いてあるのが気になってました。
坐禅は10年余り前に一度違うお寺で経験したことはあるのですが
また、行ってみたいな、と思っていたんです。

それで、今日は丁度時間も空いていたので
遂に行ってきました。
なんだか緊張しつつ、門を恐る恐る開けて、、、、誰もいないなぁ
4足下駄箱に靴がある。一安心。
障子を開けて、記帳。
控え室みたいな部屋に年配の男女がいはりました。

挨拶をして、だいたいどんな風に座禅会が進行するのか教えていただきました。

坐禅をする本堂まで歩いていくのに、叉手(しゃしゅ)という手の組み方をすること
敷居をまたぐ時は引き戸のある方の足でまたぐこと・・・初めて知りました。

仏さまの御前に
坐禅用の丸っこい座布団にお尻を乗せて
背筋をのばして、あたまをのせて
あぐらをかいて、

鐘がご~~んと鳴って瞑想を始めます。

し~~~ん、

今まで聞こえなかった車の音、電車の音、からすやヒヨドリの声が聞こえます。
風でなにやら揺れる音も。
そして、次から次に雑念が・・・・・。
瞑想なんて、全然です。

本堂は冷えるし、ひやあ~~、としてきます。しかし
不思議にそれも一瞬に通り過ぎる。
45分ほど坐禅を組んでいるあいだに自分と向き合えた一瞬もあったけど
殆んど雑念の嵐やった。


終わってから、今日はお寺のお庭の掃除をさせていただきました。
竹箒で落ち葉やツバキの花の落ちたのを掃きました。
写経をする日もあるそうです。

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それから
お昼にみんなでおかゆをいただきました。
今日は新年なので、小豆粥でした。
あと、たくあん、昆布などの佃煮と
今日は特別に風呂吹き大根もありました。

質素で健康的。
やっぱり作法があって、基本的には
お皿は両手で持つ事、音を出さない事。
しかし、たくあんや奈良漬をいただくと、ぽりぽり言うてしまう。
修行僧はたくあんを噛まずに飲み込むとか、口に含んで外に出てから噛む、とか読んだことがあります。

それで、私ってば、たくあんを全部食べてしまったら
隣りにいた人がまた一切れお皿に載せてくれたんです。
 えっ、なんで? 食べるんかいな! って思ったら
実はこれ、、このたくあんは役目があったんです。

お粥はだいたいおかわりして2杯食べるらしいんですが
食べ終わったお椀にお茶を入れて、たくあんをタワシ代わりにして、佃煮をとったお皿やその他のお皿をお茶で洗うんです。
お椀もたくあんできれいに擦って洗い、そのお茶をゴクゴクと飲むわけなんです。^^

なんと合理的というか、ひとつも無駄にしないんですね。

それから、今日は今年初めての坐禅会だったんで
ご住職の娘さんがお抹茶を立ててくださいました。^^ラッキーな私。

ご住職が 『初めて参加されていかがでしたか?』 と訊ねてくださり
   『思ったより時間が短く感じました。』 と答えると
全員から、お! とか へえ!とか感嘆の声と笑いが起こり
ほんまに初心者でおこがましいやら恥ずかしくて消え入る思いでした。

初めてな上に、信仰心も持ち合わせない私ですが
快く迎えてくださり、帰りは、またお越しくださいと笑顔で送ってくださいました。
by kasumi_em | 2007-01-27 22:25 | 体験

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